近年、アメリカを中心にFIREという言葉が注目されています。
FIREを実現する方法を知りたい!
この記事ではこんな疑問について解説していきます。
CONTENTS
FIREとは早期退職して時間を生み出す生き方
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略です。
FIREとは?
Financial(経済的に)
Indipendence (独立して)
Retire (退職)
Early (早期に)
私たちにとって一般的な生き方とは、毎日働きながら日々の生活に必要なお金を稼ぎながら定年を迎える、というものですよね。老後に備えて貯蓄も必要になります。
一方FIREとは、若いうちに一生分のお金を稼いで、20代〜30代で早期リタイアし、自由な時間を手に入れる生き方です。
注目されるようになったきっかけは、この動画でした。
Pete Adeney(ピート・アデニー)さんは年収6万7000ドルでしたが、無駄を一切なくした節約生活を続け、60万ドル(約6700万円)貯めて30歳の時に退職します。
60万ドルを4%の利回りで運用すれば十分生活できると判断したためです。
ピートさんは年間2万7000ドル(約300万円)で妻と子供、計3人で十分生活できているそうです。
FIREのメリットは「時間」
FIREの最大のメリットは、本来労働で失われてしまう多くの時間を、自分のために使うことができるということです。
資産ほぼ0円からたった5年でFIREを実現したグラント・サバティエさんも、自著でこう言っています。
もし90歳の金持ちのお年寄りから1億ドル渡すから自分と入れ替わって欲しいと言われたら、その申し出を受け入れるだろうか?
もちろん、受け入れないだろう。
なぜか?時間はお金よりも貴重だからだ。
参照元『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』
FIREには他にもいろいろなメリットがあります。
FIREのメリット
- 子育てにたっぷり時間が使える
- 通勤電車のストレスから解放される
- 趣味やボランティアなど、収益を生みにくい活動に専念できる
- 夢を実現するための勉強に専念できる
- 場所に囚われずに生活できる
- 万一の大規模災害などの際、リスクを回避しやすい
他にも様々なメリットがあると思いますが、何をやるにしても自分の人生をコントロールしやすくなるでしょう。
FIREを実現する方法は?
ではどうすればFIREが可能なのか?
FIREの基本的な戦略は、お金を貯めて投資し、その複利で生活することです。
ここではFIREを実現する基本的な考え方を紹介します。
年間どのくらいの支出で生活するかを決める
FIREは投資額の複利で生活費を賄う考え方です。
まずリタイア後に自分が年間どの程度のお金が必要かを考えます。
上に紹介したピートさんのように年間300万円程度で十分という方もいれば、もっと贅沢したい方であれば毎年1000万円は使いたいという方もいるでしょう。
そこから逆算して、リタイアが可能になる資産を決めます。
目標の貯蓄額は年間支出の25倍
ではどのくらいのお金を貯めれば、複利内で生活していけるのか。
『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』の著者グラント・サバティエさんによると、年間支出額(リタイア後に毎年使う予定の額)の少なくとも25倍の資金を貯めるべきだそうです。
ちなみに年間400万円の支出で十分生きていけるという方であれば、
400万円 × 25 = 1億2000万円
となります。
このお金を投資運用し、年4%(+インフレ率 ※アメリカの場合)の引き出し率で生活します。
ただこれはあくまでも基本的な考え方です。
どのくらいの額で安心できるのかを決めるのは人ぞれぞれだと思います。
72の法則でお金を2倍にしていく
しかし、ただ貯蓄だけしていても年間支出の25倍のお金はたまりません。
目標額を貯めるスピードをあげるには、投資による複利効果を利用する必要がります。
72の法則を使うことで、何年後に投資額が2倍になるかが計算できます。
72の法則の計算式
72 ÷ 期待複利(○%) = 投資額が2倍になる年数
例えば、年間7%の複利で今のお金がいくらになるか計算すると
72 ÷ 7 = 10.2年
つまり約10年で2倍になります。
例えばもし新車を買うのではなく500万円を7%で運用した場合、10年で1000万円に、20年で2000万円になるということです。
FIREの目的は”贅沢”ではなく”自由”
早期リタイアというと、お金持ちのライフスタイルというイメージがあるかもしれません。
しかしアメリカで注目されているFIREは、「お金を稼ぎまくって遊んで暮らす」ということではありません。
「生活のための労働」を早く切り上げて、人生を自由に過ごすという考え方です。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
ぜひ今後の人生を考えるきっかけになれば幸いです。
以上!アザラスでした。